サンタアニタパーク競馬場は、排水機能に問題のある本馬場をプロライド社(Pro-Rideオーストラリアを本拠とする人工馬場製造会社)の人工混合物の表層材を用いて全面的に改修し、ブリーダーズカップ(Breeders’ Cup World Championships)が施行されるオークツリー開催に間に合うよう改修を行うこととなった。
7月14日から6週間にわたる工事期間内にアスファルト路盤も取換え、結合剤とファイバーによる馬場全体の改修などを行う。サンタアニタ競馬場はこの改修工事中閉鎖され調教に使用できないので、デルマー競馬場の夏開催中(7月16日〜9月3日)はハリウッドパーク競馬場が調教場所を提供することになる。
サンタアニタ競馬場の親会社マグナエンターテイメント社(Magna Entrainment Co.)の創立者で会長のフランク・ストロナーク(Frank Stronach)氏は6月中旬に、同競馬場のロン・チャールズ(Ron Charles)場長と協議し、この改修計画に同意した。
チャールズ場長は、「ブリーダーズカップ協会が今後2年間はサンタアニタ競馬場でレースを行うことを約束していることを考えれば、改修が最善の措置です。プロライド社ならば当競馬場が求める馬場を提供できると確信しています。また、それと同様に重要なことですが、同社は馬場が正常な排水機能を発揮し、馬と騎手に優しく、予定通りの開催ができる馬場となるように、所要の管理をしてくれます」と語った。
プロライド社の最高経営責任者イアン・ピアース(Ian Pearse)氏は、2007年の冬に4日間をかけてサンタアニタ競馬場の本馬場を改修した。この改修は、2007年夏に敷設されたクッショントラック馬 場に生じた水はけ問題により、11開催日を中止することが余儀なくされたことを受けてなされた。
サンタアニタ競馬場は5月、問題の人工馬場の製造業者であるクッショントラックフッティングス社(Cushion Track Footings)を被告として連邦裁判所に提訴している。
チャールズ場長は、「ピアース氏は、たった4日間で馬場の排水機能を回復させました。今回は、その作業をするのにたっぷり時間があります。昨冬改修された馬場はとても評判が良かったので、今回も劇的な改修ができると思います。この作業により馬場全体の固さと質感が均一化されるでしょう」と述べた。
新しい人工馬場は9月24日、サンタアニタのオークツリー開催の開幕時に披露される。
By Jeff Lowe
[thoroughbredtimes.com 6月23日「Santa Anita sets schedule for surface overhaul」]