人工馬場で初めて施行されたゴールデンゲートフィールズ競馬場の開催における予後不良(命を救うことが困難な)事故率は、ここ数年のダート本馬場での開催と比べ3分の1以上減少した。
カリフォルニア州競馬委員会(California Horse Racing Board)の理事(馬医療担当)リック・アーサー(Rick Arthur)博士がとった統計によれば、新設されたタペタ馬場で2007年11月7日から2008年2月3日までの89日間の開催における延べ出走頭数 4,002のうち、予後不良事故は10件に過ぎなかった。
この予後不良事故の発生率0.25%は、2004年1月1日から2007年6月10日(従来のダート馬場での競走が廃止された日)までの予後不良事故の発生率0.39%と比べてかなり低い値を示している。
アーサー博士は、タペタ馬場での初開催で発生した10件の予後不良事故のうち5件は、12月29日〜1月6日の8日間に集中していたと指摘した。
アーサー博士は2月2日付けのEメールで、「馬場管理手順はその後変更され、最近の19日間では延べ出走頭数1,238のうち予後不良事故の発生は1件でした。私が話をした調教師たちは、馬場管理手順変更後、特に雨天続きの1月には、この馬場に満足していました。まだ延べ出走頭数が少なすぎるので、結論を出すには時期尚早です。現在大半の人工馬場において、予後不良事故の発生については、明るいニュースとそうでないニュースが混在しています」と述べている。
By Jeff Lowe
[thoroughbredtimes.com 2008年2月13日「Racing fatalities down in Golden Gate’s first meet over Tapeta」]