海外競馬情報 2010年04月23日 - No.8 - 1
キーンランド競馬場、春開催に新技術を推し進める(アメリカ)【開催・運営】

 キーンランド競馬場は、いくつかのテクノロジー主導の戦略を春開催が開幕する4月2日にスタートさせ、顧客にアピールし役立つ情報を供給するための新しい方法を試行する。

 キーンランド競馬場は競馬開催中、同競馬場の高画質レース映像が放映されているウェブサイトで、ライブチャットを提供する。また、ソーシャルメディア (訳注:誰もが参加できる情報発信技術を用いて、社会的双方向性を通じて広がっていくように設計されたメディア)に焦点を合わせ、ツイッ ター(Twitter)を通して人気馬の調教情報と変更情報およびニュースを一日中提供する。さらにフェースブック(Facebook)のリンクを通し て、競走のVTRやハイライトシーンと同時に翌日の競走の勝馬予想を提供する。

 キーンランド競馬場のニック・ニコルソン(Nick Nicholson)場長は、ソーシャルメディアの活用支援のため、NASCAR(National Association for Stock Car Auto Racing 米国最大のモータースポーツ統轄団体)のブラッド・ラベル(Brad Lovell)氏を2009年6月から同競馬場の情報技術部長として採用したことに言及した。春開催は、同氏のみならずジム・ウィリアムズ(Jim Williams)氏から販売部長の職を引き継いだジェイ・ブラントン(Jay Blanton)氏にとっても初めての経験となる。

 ニコルソン場長は、「私たちのスタッフはこの冬、どのようにソーシャルメディアを活用出来るか検討するために多くの時間を費やしました。私たちはソー シャルメディアに取り組むチームを有しています。双方向の情報のやりとりは非常に活発ですので、私は本当にワクワクしています」と語った。

 キーンランド競馬場はまた、スマートフォン(SmartPhone 携帯電話・PHSと携帯情報端末を融合させた携帯端末)と契約したファンに勝馬予想情報を伝えることにしている。彼らは“初心者”か“上級者”を打ち込む ことにより、受信する情報を知識レベルに合わせることができるだろう。

 ニコルソン場長は、「私たちがやりたいと望んでいることは、考えられるコミュニケーション手段のすべてを活用することですが、ファンが欲しているコミュ ニケーションレベルとするために、従来の手段のみならず現代的な手段もすべて活用したいと思っています。より洗練された情報を求める人もいれば、よりシン プルな情報を求める人もいます。私たちは彼らが欲している両方の種類の情報を提供しようと思います」と語った。

 初心者のファンは競馬場で、新しい“賭事101(Wagering 101)”と言われる初心者用のポケットガイドを利用することができる。

 キーンランド競馬場はまた、2006年夏に撤廃された以前のダート馬場よりもポリトラック馬場で好ましい結果を示す一連の統計をまとめた。ポリトラック 馬場を使用して春開催が行われたのは2007年である。統計グラフをご覧になる時は、次のアドレスにアクセスされたし。なお、これには馬券売上げ情報は含 まれていない。

http://www.thoroughbredtimes.com/media/pdfs/polytrack-graphs-spring.pdf

 キーンランド競馬場のソーシャルメディアのアドレスは、ツイッターは「@keenelandracing」であり、フェースブックは「www.facebook.com/keeneland」である。レース中のタイム計測係であるジョー・リッデル(Joe Riddell)氏が、ツイッターの「@paddockreports」を通してライブのパドック情報を提供する。

 

By Jeff Lowe
(1ドル=約100円)


[thoroughbredtimes.com 2010年3月30日「Keeneland springs forward with new technology efforts」]