ブリーダーズカップ協会(Breeders’ Cup Ltd.: BCL)は6月14日、ケンタッキー州ルイビルのチャーチルダウンズ競馬場で開催されるブリーダーズカップ(11月4・5日)に2歳馬の1200 m戦を新設すると発表した。
新設される総賞金50万ドル(約4,500万円)のBCジュヴェナイルスプリントは2日間のブリーダーズカップ開催の1日目にあたる11月4日(金)に施行され、出走頭数14頭までとされるだろう。
現在15レースあるブリーダーズカップの賞金総額2,600万ドル(約23億4,000万円)は、BCスプリント(G1)の総賞金が2010年の200万ドル(約1億8,000万ドル)から25%削減され150万ドル(約1億3,500万円)となるので、レースが新設されても総賞金は同額のままである。
BCLは、新設レースは2歳の牡馬・牝馬を対象とし、デヴィッド・ウィルモット(David Willmot)氏が委員長を務めるBCL賭事委員会とクレム・マーフィー(Clem Murphy)氏が委員長を務めるBCL競走・登録委員会の協力を通じて開設に至ったと述べた。
ウィルモット氏は声明において次のように述べた。「賭事委員会が重点を置いた目標は、賭事に対して観客の興味を湧かせるだけではなく、馬主と生産者が恩恵を受けるように2歳馬に追加的なチャンスを提供することです。2歳馬の1200 mのスプリント競走はこの新しいカテゴリーにおいて質の高い出走馬を集める可能性があります」。
マーフィー氏は次のように語った。「新しいレースを選ぶための競馬関係者との話し合いにおいて、圧倒的大多数が2歳スプリントを追加することを要求しました。優れた能力のある2歳スプリンターは世界中に多くおり、これらの馬はまだ経験をあまり積んでいない時期である11月初旬施行で、コーナーを2回周る1700 mのBCジュヴェナイルやBCジュヴェナイルフィリーズを走るには年齢的に無理があります。しかし、BCジュヴェナイルスプリントはホースマンに選択肢を与えます」。
これはサンタアニタパーク競馬場で第25回ブリーダーズカップが開催される際に競走数を11レースから14レースに増加させた2008年以来初めての拡大である。ブリーダーズカップは1984年に7レースで賞金総額が1,000万ドル(約9億円)で開始された。8番目に誕生したBCフィリー&メアターフは1999年に追加された。ブリーダーズカップは2007年モンマスパーク競馬場で施行された際には11レースにまで拡大されていた。
By Blood-Horse Staff
(1ドル=約90円)
[bloodhorse.com 2011年6月14日「Breeders' Cup Adds Sprint for Juveniles」]