サンタアニタパーク競馬場は7月中旬に10日〜14日を費やしてダートコース全体の改修工事を計画している。
サンタアニタ競馬場は、粘土含有量を減らして砂含有量を増加させる予定である。ストロナック・レーシング・グループ(Stronach Racing Group: SRG)のCEOグレッグ・アヴィオリ(Greg Avioli)氏は、競馬場の将来は適切な馬場をもつかどうかに掛かっていると述べた。SRGはMIディヴェロップメンツ社(MI Developments Inc.: MIDI)からカリフォルニア州アルカディアにあるサンタアニタ競馬場の運営権を6月末に引き継ぐとみられていた。フランク・ストロナック(Frank Stronach)氏はMIDIの創業者であるが、SRGの会長として競馬場を運営するために不動産会社であるMIDIの支配権を譲渡した。
アヴィオリ氏は6月23日にハリウッドパーク競馬場において開催されたカリフォルニア州競馬委員会(California Horse Racing Board: CHRB)の定例会において、「私たちはこの問題を非常に真剣に捉えています。私たちはこの部屋にいる誰よりも決定に重大な関心を持っています。私たちは断固としてこれを適切に実施する構えです」と語った。
2010-2011年サンタアニタ開催の間、競走中に11頭、調教中に6頭の馬が予後不良となった。この17頭という数字は、クッショントラック馬場から取り替えられたポリトラック馬場で施行された2009-2010年サンタアニタ開催での予後不良事故頭数6頭を大きく上回る。
サンタアニタ競馬場の馬場関係職員は、開催の間に粘土含有量が急増したと述べた。彼らはその含有量を減らし、敷設される馬場の粘土含有量を綿密に監視することを計画している。
サンタアニタ競馬場のジョージ・へインズ(George Haines)場長は、「開催を始めた時は素晴らしい馬場でしたが、どういうわけか途中で配合が変わってしまい、結果的に多くの粘土を含む馬場になってしまいました」と語った。
馬場関係職員は敷設開始日として7月13日も検討しているが、実際は7月11日に開始されるだろう。敷設工事の間本馬場は閉鎖され、調教のためにハリウッドパーク競馬場に輸送される馬もいる。
また、同競馬場の職員は新しいダート馬場の配合を計画するために、馬主、調教師およびCHRBの役員と会合を持った。今後彼らは、競走馬場試験研究所(Racing Surfaces Testing Laboratory)のミック・ピーターソン(Mick Peterson)博士により開発され、CHRBが購入した、競走馬の動きを再現する生体力学的蹄試験装置で馬場をテストする予定である。また、この馬場がどれくらい降雨に耐え得るかもテストする。
ヘインズ場長は、「私たちは馬場のために莫大な金額を投資しました。可能な限り最善の馬場を得るために全力を尽くします」と述べた。
サンタアニタ競馬場の次の開催日程は、オークツリー競馬協会(Oak Tree Racing Association)が運営していた伝統ある開催(オ−クツリーミーティング)に代わるサンタアニタ秋開催が開始される9月後半に予定されている。
By Frank Angst
[Thoroughbred Times 2011年7月2日「Santa Anita rolls out plans to rework dirt track」]