海外競馬情報 2018年11月21日 - No.11 - 4
2019年ダーレーの種付料(欧州)【生産】

 ダーレーは欧州で供用する種牡馬の2019年種付料を発表した。ダーラムホールスタッド(ニューマーケット)で供用され、ダーレーの主軸を担う種牡馬ドバウィの種付料は3年連続で25万ポンド(約3,625万円)となる。

 ドバウィ(父ドバイミレニアム)は今年、実り豊かなシーズンを過ごした。優秀な2歳馬トゥーダーンホット(Too Darn Hot)とクオルト(Quorto)がG1競走を制し、今やG1優勝産駒38頭を送り出している。

 また、ドバウィ産駒の1頭が2018年の世界最高1歳価格で落札された。この産駒はダーレミ(Dar Re Mi)を母とするトゥーダーンホットの全弟。タタソールズ社101歳セール・ブック1においてカタールレーシング社の代理人であるデヴィッド・レッドヴァース(David Redvers)氏により350万ギニー(約53,288万円)で購買された。

 ドバウィの種付料は2018年において、ガリレオおよびディープインパクトの種付料に次いで世界で3番目に高い。

 ダーラムホールスタッドには新種牡馬3頭、すなわちクラックスマン(Cracksman)、ハリーエンジェル(Harry Angel)、ホークビル(Hawkbill)が加わる。種付料はそれぞれ、25,000ポンド(約363万円)、2万ポンド(約290万円)、7,500ポンド(約109万円)となる。

 キルダンガンスタッド(アイルランド・キルデア州)ではエクシードアンドエクセル(Exceed And Excel)が最も高い5万ユーロ(約650万円)で供用される。同スタッドのもう1頭の重要な種牡馬シャマルダル(Shamardal)は2016年以後、モハメド殿下とその兄弟のハムダン殿下、そしてマクトゥーム一家のメンバーやその親族が所有する繁殖牝馬にしか種付けを行わず、種付料は引き続きプライベート価格とされる。

 キルダンガンスタッドは2019年に唯一の新種牡馬としてジャングルキャット(Jungle Cat)を迎え、8,000ユーロ(約104万円)で供用する予定。

 ダーレーのフランスの拠点であるロジス牧場では、英ダービー馬オーソライズド(Authorized)が2年連続で最も高い種付料12,000ユーロ(約156万円)で供用される。新種牡馬としてクロスオブスターズ(Cloth Of Stars)が加わり、種付料7,500ユーロ(約98万円)で供用される予定。

 ダーレーの種付料には全体的に大きな変動はないが、キルダンガンスタッドのスレードパワー(Slade Power)の種付料は2018年の半額の7,500ユーロ(約98万円)となる。

 ダーレーの種牡馬担当主任であるサム・ブラード(Sam Bullard)氏はこう語った。「このたび欧州の種付料を発表するのを嬉しく思います。あらゆるタイプの種牡馬のサービスをこれほど手頃な価格で提供できるのは初めてです」。

 「スプリンターのハリーエンジェルとジャングルキャット、エクリプスSG1)優勝馬ホークビル、そして世界最高レーティングを獲得したクラックスマンの種牡馬としてのキャリアを任されたことは大変光栄です」。

 「私たちは種付権利を限定的に販売するというポリシーを実行し続けるでしょう。そして第2のドバウィを見つけるために、生産者と協力して取り組むことを楽しみにしています」。


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By Ollie O'Donoghue

1ポンド=約145円、1ユーロ=約130円)


Racing Post 2018115Darley remains on 250,0000 as Darley unveil 2019 covering fees」]