海外競馬情報 2019年03月22日 - No.3 - 1
豪州・香港間の馬の輸出入が再開される(オーストラリア・香港)【開催・運営】

 豪州と香港の競馬統轄機関の間に生じていた膠着状態に終止符が打たれた。双方の地域のレースに遠征する馬への検疫のあり方について、合意に至ったのだ。

 2017年10月、豪州政府は香港から豪州への馬の直接輸入を禁止した。それは、香港ジョッキークラブ(HKJC)が開設した従化競馬場(中国本土)に対してバイオセキュリティ(防疫措置)上の懸念があったためである。そのため、香港・豪州間を移動する馬は第三国で180日間の検疫を受けなければならなくなった。

 しかし豪州の農業・水資源省(DAWR)が完全なリスク評価を済ませたことをうけ、香港のレースに出走した豪州の馬は検疫期間を必要とせずに直接帰国できるようになる。ただし、従化競馬場に在厩した馬については依然として180日間の検疫期間が必要となる。

 香港の豪州総領事館が出した声明にはこう記されている。「DAWRは防疫措置についての評価を完了しました。暫定措置は2019年3月12日に発効します。DAWRは引き続き、中国本土の従化競馬場のあるエリアを馬疾病清浄地域(Equine Disease Free Zone)と認定できるかについて評価を行っていきます。暫定措置の実施により、豪州の競走馬は2019年4月28日の香港チャンピオンズデー(シャティン競馬場)に遠征できます」。

By Peter Scargill


(関連記事)海外競馬ニュース 2017年No.37「豪州が香港からの馬の輸送を一時停止(オーストラリア・香港)」

[Racing Post 2019年3月7日「Hong Kong: Direct movement with Australia reinstated following nations' standoff」]